測量士から土地家屋調査士へ。「現場」「実務」で手放せない厳選道具5選

1. 【ホーザン 直尺 150mm】調査士の「シート」とはこの道具です

  • 測量士時代、「シート」といえばシートスタッフのことでしたが、土地家屋調査士における「シート」は、直尺に反射シールを貼ったものと言えます。
  • 例えばブロック塀の迫った箇所における境界杭の測定時等、ポールミラーが据え付けられない場面で活躍してくれます。距離観測の誤差を減ずるためには、なるべく薄いものを使用したほうが良いです。

2. 【シンワ 曲尺 厚手広巾】境界標の「逃げ」を捉える

  • 図面作成ではなく、本杭設置等、現場での「逃げ」を測る際に使用してます。土地家屋調査士補助者になってから、多くの現場で使うことがある必需品といえます。
  • 境界標が構造物上にある場合、仮杭(ペンキ等)でマーキングした位置に対して本杭を設置するにあたり、「逃げ」を取ることでTSによる再測を行うことなく本杭の設置作業を進めることができます。具体的には、曲尺の角を境界点に合わせて、その位置から定規に沿って各方向へ方向線を描くとともに、5cmや10cmの点を口述のユニホルダー等を使って明示します。これにより、「逃げ」からの境界点の設置が可能になるものです。
  • 精度を出すためには、厚手広巾の方が安定感があり動きづらいので、使いやすいと思います。

3. 【高儀 ダスターハケ】境界標の「頭」を出し、写真を撮るためのプロの嗜み

  • 杭探しや写真撮影の準備など、マルチに活躍してくれます。
  • 確定測量の現場では、まずは既設の杭を探すところから始まります。土に埋まった境界標の頭をきれいに掃き出すために、常にダスターハケは一本持ち歩いています。ほぼ毎日使用してます。
  • 境界標の頭をきれいに掃き出し、刻みをはっきりさせてから写真を撮るという場面でも活躍します。このハケ一本で、調査報告書や成果品における写真のクオリティを向上させることができ、隣地所有者への説明時に写真を見せるような場面で「丁寧な仕事」という印象を与えることができます。

4. 【ユニホルダー 2.0mm】現場での「逃げ」の明示や、現況構造物の交点の判断に使用

  • 雨天や埃に強い現場記録用。
  • 測量士時代には使ったことのない道具でしたが、調査士においては本杭設置や現況測量の場面で使用することが多くあります。

5. 【冒険俱楽部 ケース】両手を空け、トータルステーションを即座に操るための収納術

  • 現場での機動力確保。必要な道具を必要なタイミングで取り出せるように。
  • 常にシートやハケ、各種ペンを手元に保持しつつ、瞬時にトータルステーションの操作や三脚の据え付けに移れる機動性を確保するために使用してます。現場で常に必要となる道具をピックアップして収納してあり、現場に行く際には常に携帯します。
  • 当初はもっと大きな腰袋を使用してましたが、住宅の隙間など狭小な空間を移動する場面が多いことから、必要最小限の大きさのケースを求めた結果、冒険倶楽部のものに行き着きました。

「道具へのこだわりは、境界への誠実さ」

今回ご紹介した5つの道具は、私が測量士から土地家屋調査士へと実務の場を移す中で、試行錯誤の末に辿り着いた「現場の相棒」たちです。

土地家屋調査士の仕事は、単に数値を測るだけではありません。

  • 精巧な「シート」を使用することで現況測量や境界点測量の精度を上げること。
  • 土に埋まった境界標をハケで丁寧に清掃し、はっきりとした証拠写真を残すこと。
  • 狭小地の現場でも、曲尺を駆使してミリ単位の「逃げ」を正確に把握すること。

こうした一つひとつの小さな「丁寧さ」の積み重ねが、最終的にご依頼者様や隣地所有者様からの信頼、そして正確な登記へと繋がります。

測量士時代よりも「1センチ、1ミリ」の重みが増した今、これらの道具は私の仕事を支えてくれる欠かせない存在です。もし現場での効率や精度に悩んでいる方がいれば、ぜひ一度、自分の手に馴染む「本物の道具」を揃えてみてください。

道具が変われば、現場の景色も、そして仕事の質も必ず変わります。

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